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【蟲愛ずる姫君4】鈴木土下座衛門

蟲愛ずる姫君4
No.1
蟲愛ずる姫君41
No.2
蟲愛ずる姫君42
No.3
蟲愛ずる姫君43
No.4
蟲愛ずる姫君44

最終戦争より1000年後の未来… 世界は、巨大な菌類の森に覆われんとしていました。
その森は猛毒を放ち、立ち入る人間には容赦なく襲いかかる獰猛な蟲が棲む死の世界。
人は皆、年を追うごとに広がってゆく森の存在を呪っていたのです。

しかし、とある小国にそんな森や蟲達を愛する姫がおりました。
相容れない人と森、二つの世界の和解を求める思いを心の奥に隠した姫が、
ふとしたことから国に秘かに伝わる蟲と交わる風習「蟲遊び」、そして女を蟲に変えるという
寄生蟲「胎蟲」の干した卵を見つけたのです。

胎蟲で蟲になった女は、人と蟲の混血の生き物を産めるようになると知り、姫は胎蟲を使い
蟲になろうと決意します。

苦難を乗り越え蟲となった姫は森に通いさまざまな蟲たちと交わり、念願の蟲の血の混じった子を
得たのです。
2つの世界が一つの命となった姫の理想を体現した我が子との生活も、しかし長くは続きませんでした。
全く違う生物同士の無理な融合が破綻をきたし、子の身体のあちこちが壊死を始めたのです。
手を尽くしてもよくならない病状、このままでは避けられそうにない我が子の死を前にして姫は決断します。
我が子を救うのが無理ならば、せめて理想の血を遺すために姫が我が子の子を産もうと。

その日から毎日濃厚に愛しあう母と子。やがて子は死を迎えますが、姫のお腹には我が子の子が宿っていたのです。

同じころ、遠い大国間で続く戦争が姫の国にも飛び火してきました。大国の一方と同盟を結んでいたのです。
それに従い姫はその戦争にゆかなければなりません。残された短い時間に姫にはなすべきことがありました。
ひとつに生まれたばかりの子の処遇を決めること。そしてもう一つ、「蟲遊び」の伝統を再興させること…。
姫さまは次代の風使いとして、かねてより凧乗りを教えていた女の子に目をつけます。
素直で口が堅く、蟲を嫌わない。
姫は理想的な素質を備えた女の子に、蟲遊びを仕込むべく森へと誘います…

画像サイズ2400x1280のフルカラー112ページのデジタルコミックでお送りします。

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