【夏影〜カノジョを寝取られた最後の夏〜】38.5℃
20年ぶりに甲子園出場に導いてくれると全校生徒から
期待を受けている野球部のエース「拓哉」と、
その彼女「愛梨」は仲睦ましいカップルとして校内で有名だった。
多くの仲間たちに慕われ、ほどよい緊張感と期待の中で
最愛の彼女と過ごす、幸せな日々…。
だが、そんな青春の輝かしい日々は、
あっさりと、あまりにもあっさりと崩れ去っていく。
拓哉がエースとして頭角を現わしてから
マウンドに上がることも減り、次第に素行不良が目立っていった
元エースの「斎藤」は、この日もイライラしながら部室で一人やさぐれていた。
「チッ、いっそのこと、もう辞めちまうか…」
その時、たまたま置かれていた拓哉のカバンの中身を覗いてしまう。
(―――タバコ!?)
いけ好かないあの野郎に、こんな秘密があったなんて…。
斎藤は、ニヤリと不敵にほくそ笑んだ。
…ある日、私は野球部の斎藤くんから部室に呼び出されました。
今まで一度も話もしたこともないのに…一体なんなんだろう…?
斎藤くんは見た目が少し怖くて
普段から近づきがたい雰囲気を持っていたので
私は少し不安になりながら部室へと向かいました。
そこで待っていた斎藤くんは、
優しい笑顔で私に話かけました。
「――これ、なんだと思う?」
「―――ッ!!」
(たっくん…嘘、だよね…?)
突然目の前に突き付けられたスマートフォンの画面。
そこに映っていたのは、私のカレ…「たっくん」が…
煙草を…吸っている写真でした。
どうして…なんで、こんなことを…?
混乱し、思考停止に陥ってる私に斎藤くんはこう続けました。
「これが皆に知られたら大変だよなぁ…甲子園の出場どころか、退部騒ぎ…?
いやいや…野球部が存続できるかどうか…ま、新聞沙汰は確実だね」
「お、お願いしますっ!このことは…ど、どうか内密に…っ!!」
「オイオイオイ!!…愛梨ちゃん、それマジで言ってんの?」
動転する私を、斎藤くんは小馬鹿にするように笑いました。
…私も、自分がどれだけ非常識なことを言っているかは、
分かっていました。
こんなこと、許されるはずがない…。
だけど、だけど…っ…!!
今までずっと、たっくんの頑張る姿を見てきた…。
夢を追いかける姿を見てきた…。
あんなに…あんなに頑張って…。
――私がどうなっても…たっくんのことだけは――守りたい…!
「あ、あのっ…わ、私にできることなら、なんでもしますっ…!!
ですからっ…ですからっ…!!」
私が泣きながらそう振り絞ると、
斎藤くんは笑っているのか怒っているのか分からない、
とても怖い顔で…静かにこう言いました。
「ふーん…それなら……愛梨ちゃんの心がけ次第では
黙ってないこともないけど…」
そして、斎藤くんは、私の身体に――手を触れて―――…。
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〇基本絵:22枚
〇漫画:8P
〇セリフ差分:298枚
〇総枚数:729枚(文字なし、イラストのみ収録)
〇PDF同梱
〇イラスト担当:君乃遊女
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